計画案です。

間口14.5m・奥行き28.5m 北側接道の南北に長い敷地。

実施設計開始!(巴)

いよいよ本格的に実施設計が始まりました。

思い立って物件名を変えたのですが、ぐるっと回るメイン動線が特徴なので、

いいこと渦巻き「巴」!

としてみました。お寿司屋さんみたいですかね?この字の形が好きなだけかもしれません。

 

さて、実施設計は共有した方針を具体化していきます。

断面詳細図で摺合せが必要になってきそうなところをピックアップ。

また今回は極力化学物質を発散しないアレルギーに配慮した材料選びを求められているので、

普段からできるだけ自然素材を心掛けてはいたのですが、もう少し掘り下げて、勉強しています。

建物が大きいので、まだ把握できていない部分がたくさんある気がして、

まずは一気に壁をおこしました。

手書きで描いていた時は描き直しがとても大変だったので、順序だてて描き進めていたのですが、

CADは描き直しが簡単なので、全体的に進めながら、だんだんクリアになってくるという感じで、

できるものも少し変わってくるのでしょうね。

基本設計はつづく(巴)

 

そして、第3ラウンド!

というわけではないのですが、こちらは長期計画なので、一年越しで、再び模型作り。

模型を覗いてはワンシーンずつ確認する23時☽

 

LDK近くに設けていた和室は多目的に使う床の広い洋室に代わり、

必要な時だけ建具で仕切る。

2階建て部分に入っていた台所はみんなを見渡せる平屋部分に。

書斎はみんなを見守りながらも、時には一人にもなれる、

平屋部分に面した二階建てのコーナーに部分に。

構造と作りたい部屋の性格が一致しました。

 

 夏過ぎから本格始動です。

基本設計お打合せ(巴)

基本設計のお打合せ。

設計内容を模型にてご確認いただきました。

一週間ほど事務所にこもって模型を作っていましたが、

建主が模型をご覧になられて、にっこりで、がんばって作って良かったなと思いました。

北側立面。左の凹んでいる部分がカーポート。
北側立面。左の凹んでいる部分がカーポート。
南側立面。
南側立面。

開口部の手前に島で植栽の見せ場を作ることに。
開口部の手前に島で植栽の見せ場を作ることに。
屋根をとると・・・
屋根をとると・・・

 

低い屋根がかかっている部分はL字のほとんどワンルームのようになっていて

家族みんなで過ごしたい居間・食堂・和室・書斎があります。

2階建ての部分は個室や水廻りなどのあなぐらのような部屋が多いのですが、

2階に食堂と階段で直線的につながる勉強室があり、食堂と微妙な距離感で繋がっています。

この部屋も建主の当初からのご希望でなんとか賢い子が育つお部屋に仕上げていきたいのですが。

 

今回敷地が広いこともあり、外構や造園費がかさみそうで、

事前にお庭のご相談を造園屋さんに少ししました。

隣家からの目線を気にして、隣地境界線沿いに、背の高い木を多めに

植えるような計画だったのですが、自分の家の開口側に植栽を持ってくる方が

効率良く目線を遮れ、なおかつその部分を重点的に形の良い木を配置すれば、

隣地境界線沿いはある程度あっさりでも格好がつくんじゃないかということで、

南側の大開口の前に島を持ってくる配置に変えました。

カーポート部分に屋根がほしいのですが、建物のようにしてしまうとコストがかさむので、

なんとかならないか要検討など、まだまだ検討したい部分もあるのですが、

とりあえず、ある程度建主の納得いくところまで出来て、良かったと思い、

 

「ゴーーーール!!!」

 

とさけんでいると、「これからやん。」と夫につっこまれ、

それでも去年の5月頃から自分的に無我夢中で走りっぱなしだったので、

とりあえず一区切。

枝豆、お刺身、あさりと白ワインを買って帰って、一人で晩酌。

 

ここからは、建主が一時渡米されることが決まり、ゆっくり長距離設計です。

お気をつけて行ってらっしゃいませ!

平野神社(巴)

建主との待ち合わせの時間まで少し時間があったので、

「よし!縁起もかついで土地の氏神さまに挨拶に行っておこう。」と

平野神社にお参りに行ってみました。

下の写真はまだ春先だったと思うのですが、敷地内には桜がたくさん植えられていて、

桜の季節はきれいなんだろうなぁと境内を進むと、大きな楠のご神木がありました。

健康祈願して、ご神木をぐるっと一回りして下さい。というような内容が書いてあったので、

ぐるりとまわり、元気をもらいました。

ギュッとしようとしても全然手が回らないような大きな木で、回っていると、

上はもっさりとした楠の大きな屋根、体の半分はどっしりとした木の感覚が触り、

その反対側は何もないので、境内の様子がぐるっと見渡せるのですが、

この感覚って安心感があり、なおかつ解放感あるなぁと体にインプット。

 

 


 

その感覚をなんとかアウトプットしたくて、あれこれ考えていたのですが、

ようやく形になりました。

 

個室や水まわりなど比較的壁の多い棟に開放的な方形のLDKがくっつく形。

方形に食い込んでいる個室棟の壁沿いをぐるっと歩けるようになっています。

そして、その外側には庭を見渡せるL字の横長窓をもったLDK。

どうですかね?自分的には上記の体験に近づけたつもりなのですが。

 

 

今回のメインのお楽しみは南庭だったので、北側の通りからまったく見えないのではなく、

ちょっと気配みたいなものは通りまでおすそ分けするような感じにしたく、

東側に南北をつなぐ小路は最初からとりたいなぁと思っていました。それに加え、2階を西寄せにしてみました。

(そうすることで小路に面している部分が1階建ての部分になり、小路を歩いたときの圧迫感が多少ましです。)

間口いっぱいに2階建を見せるような形状も考えたのですが、通りから見た時に

なんか妙に立派みたいな感じであまり好きになれず、結局この形に落ち着きました。

 

 

北(上)側道路。南北に長~い敷地。
北(上)側道路。南北に長~い敷地。
南側立面
南側立面

下屋をとると、こういう構成になっています。
下屋をとると、こういう構成になっています。
北側立面
北側立面

長くお時間いただいてしまったのですが、そんな感じでテトリスははまり、

建主にもようやく気に入っていただくことが出来ました。

途中、焦れば焦るほど、千恵の輪みたいにぐちゃぐちゃになってしまいそうでしたが、

粘って良かったです。

渦中に居るときは解けるのだろうかと心配でしたが、設計ってそういう仕事なんですかね。

 

 

そんなわけで方針が固まり、基本設計に入っていきます。

企画設計(巴)

梅雨空が晴れるともう夏がきていることに気づきます。

この晴れは逃すまいと夏空の下、再び敷地へ。

 

 

解体が済み、新築までの駐車場ができていました。

駐車場になり、マス目ができたこともあり、スケールが把握しやすくなりました。

境界沿いの塀どうしようかなぁと考えていのですが、一時的に駐車場になったこともあって、

隣家の方が目隠しの塀を建ててくださっていて、これはとりあえず、良かったです。

そのあと、検討中のプランでイメージしてみたり、給排水設備関係の確認。

隣地沿いの塀の構造等の確認をしました。

 

奥は前面道路よりも400ほど上がっています。
奥は前面道路よりも400ほど上がっています。
排水の最終枡に位置確認。
排水の最終枡に位置確認。
うーん、塀は大丈夫?
うーん、塀は大丈夫?
給水のボックス内部。
給水のボックス内部。

敷地は間口14.5m、奥行28m、120坪ほどの土地。

いろいろできそうで、あれやこれや試してはなんか違うな、あれ家相ひっかかってる?

みたいな感じで格闘しております。

 

企画設計は施主のご希望・敷地の特性・法規・自分がその場所に行って感じたこと、

それが交わる一点を探すような作業です。

焦る気持ちもあるのですが、ここで粘らないと、あとからいくら美しい納まりを考えても、

一線は超えられないような気がして、ジリジリしております。

 

ご希望で、庭に張りだしたようなLDKにしたいというご希望があり、

それが今回の鍵になりそうなのですが・・ 

 

解体工事完了(巴)

解体工事にあたって、庭石やら、大きな靴脱ぎ石を石材屋さんに買い取っていただきました。

石の処分を石材屋さんに相談したのは始めてだったのですが、石材屋さんの審美眼で

(基準は買い取った石に買い手つくかどうからしいです。)値段を出します。

解体工事にも石処分費がかかってくるので、その分が減って、ちょっと売り上げもあったと考えると

良かったのかなと思います。

たまたまみえていた土地を仲介して下さった不動産屋さんと、石材屋さんが同級生と発覚。

小学校以来の再開!というような小さなドラマもあり、なかなか良い土地に出会えた気がしました。


 

・・・そして、解体工事が終わったと聞きつけて、早速敷地を再度見に行きました。

新築工事までは駐車場として利用されることが決まり、きれいさっぱりです。

 

 

 

建主と一年半ほど前からリノベーションも念頭にいれて、あれやこれやとご相談しておりましたが、

こちらの土地でお世話になることになりました。

 

さて、敷地は北側接道の間口14.5m・奥行き28.5m。広い!

解体工事 地鎮祭(巴)

以前からご相談いただいていた方から、

いよいよ土地が決まり、解体工事の地鎮祭をするよとお誘いいただき、

参加させていただきました。

 

敷地は閑静な住宅街で南北に長い北側接道の敷地です。

まだ解体前ということで、せっかくなので、2階から何が見えるだろうと確認。

第二種低層地域(この指定の地域はある程度高さが規制され、建蔽率も厳しめの40や50%に

なっていることが多く、ゆったりした住宅街が形成されています。)

ということもあって、見通しも良く北側もなかなか良い景色。

南庭は囲われた中庭のようになるのかなぁと想像してみたり・・

 

はてさていかがいたしましょう。

北西窓からは山が見えます。
北西窓からは山が見えます。
北斜め向いは公園。
北斜め向いは公園。

南庭現状。一旦駐車場にするため、全て撤去予定。
南庭現状。一旦駐車場にするため、全て撤去予定。

奥行28m

以前からご相談いただいていたお客さまから良さそうな土地がみつかったという

ご連絡があり、敷地を見に行きました。

お子さまがのびのび遊べる庭を用意してあげたい!という想いで、

敷地面積70~90坪で探されています。

以前にも良さそうな敷地2敷地を検討していたのですが、結局先に商談が入ってしまい、断念!

あれよこれよと考えていたのですが、たしか、その時も間口9~12m、奥行28mでした。

そして、今回は間口14.5m、奥行28m。

これを同じエリアでお探し中の方と分けられないかと考えています。

この奥行28mとはきれいな碁盤の目から出てくる数字なのでしょうか。

しばらくこの寸法にはお世話になるかもしれません。

緑あふれる住宅街です。
緑あふれる住宅街です。
手前のおうちの建っているところが敷地。
手前のおうちの建っているところが敷地。

少しずつ大きな敷地が小割になってきています。
少しずつ大きな敷地が小割になってきています。
敷地ななめお迎えの公園。
敷地ななめお迎えの公園。

北側接道?南側接道?

南北に奥行の長い2つの敷地で、北側接道と南側接道の

どちらが自分たちの希望の家が建ちそうか見てもらえないだろうか

というご依頼を受け、敷地を見に行きました。


法規をチェックし、大まかなプランを作成中です。


北側接道
北側接道
南側接道
南側接道

 

湿気の多い日本ではやっぱり建物の南側に太陽の通り道を作り、

採光を取りたいところです。

 

北側接道の場合、建物を北寄せに配置してしまえば、

道路沿いに門扉などなしで、建物の南側にプライベートな庭が確保できます。

ただ、南側の隣家の建て方によっては、お庭に影がおちてきたりと、

影響されやすくなります。

 

一方、南側接道の場合は、建物の採光を確保しやすいものの、

お庭も日当たり良くなるようと建物の南側に庭を配置すると、

プライベートは確保しにくく、通り沿いに塀を建てるなど、

工夫が必要になります。

 

さて、どちらかご希望にかなうと良いのですが。

リノベーション?新築?

リノベーションをお考えの建主の方とご検討中の物件を見に行きました。

「LDKなどメインの部屋を1階に、子共部屋・客間等の個室を2階に。

できれば、子供たちがのびのびできるお庭を!」というご希望で探されています。

 

見学させていただいた物件は

現在、二世帯住宅

風致地区により建蔽率30%

1階RC造、2階木造

 

のしっかりとした建物でした。

 

ただ、二世帯住宅のため、間取りが小割になってしまっているのが、気になられるとのこと。

既存のおうちであらゆる条件をクリアし、しっくりくる物件を見つけるのは、

出会いや縁みたいなものなのかもしれませんね。

 

 


 

 

リノベーション?新築?の判断は設計者としても本当に難しく思います。

 

少子化もあり今後ますます家が余ってきてしまうことが予測され、環境への配慮も考えると、

あるものを生かそうということはぜひしなくてはならないことだと思います。


けれど時代の流れや家族の変化により合わなくなってしまった間取りの変更。

断熱性能や設備の変更、構造の強化。やりだすと新築を建てるくらいの費用が

かかってしまうこともあるのが悩ましいところです。どこまでするかのラインひきが難しい。

そんな迷いの中、なんだか気に入った!とか愛着があるということが一つの重要な判断材料になってくるような気がします。