BLOG
WEB内覧会 階段室(湖東の家)
階段室は北向きの横長窓で安定した明るさを確保しています。窓は外付け(構造柱の外側につける)にし、段板から手が届きにくい高さの建具(奥)は、(写真)手前に引いてきて掃除できるようにしています。1階廊下との隔て腰壁は低めにし、階段室の明かりが廊下まで伝わりやすくしました。腰壁が低いので、子供たちの落下防止で木格子がついています。このお向かいに文庫棚があって階段で読んだり、隣接する寝室で寝る前に読んだり、という設定です。階段材はそんなわけで、一定時間座っていても冷たく感じにくい、柔らかいパイン材の浮造り加工のものにしました。手摺はタモ材で家具屋さんが受材までカッコ良く仕上げて下さいました。
![](https://www.uno-ryoko.com/wp-content/uploads/2024/06/9280c27e38c6537ca90ec3cd48a8e56fe6de87b7-2000x0-c-default.jpg)
![](https://www.uno-ryoko.com/wp-content/uploads/2024/06/dce3ecd27f44f08184d683f39e736afec5f77862-2000x0-c-default.jpg)
なかなか不評なのが、階段下の勝手口。サッシメーカーの通風もでき、格子もついていて、ドアにもなるというタイプで便利ですが、意匠面でいまいち感が出ます。廊下のドン付きでいつも見えるので、使いたくなかったのですが、費用面などから説得しきれず、出来上がったものを見て建主は「ここまでしてこれは無かった―!」と残念がられていました。もう少し説得すべきだったと反省しています。
設計を進めていく上で、まず建物の基本的な考えを共有し、進めます。共有した段階で一人で考えていた時よりも何倍も力が吹き込まれるように思います。ただ、設計を進めていく中で細かい部分でどうしても建主とせめぎあいになる部分が出てきます。その時にどこを説得して、どこを呑むかそんなやりとりがあるわけですが、ここはそんな建主の反応を見て、もう少し粘って説得すべきだったかなと思いました。それにしてもお勝手口。自分で安価でできる良いおさまりを考えるか、メーカーさんいいの作ってくれないかなと人頼みしてみたり。
設計を進めていく上で、まず建物の基本的な考えを共有し、進めます。共有した段階で一人で考えていた時よりも何倍も力が吹き込まれるように思います。ただ、設計を進めていく中で細かい部分でどうしても建主とせめぎあいになる部分が出てきます。その時にどこを説得して、どこを呑むかそんなやりとりがあるわけですが、ここはそんな建主の反応を見て、もう少し粘って説得すべきだったかなと思いました。それにしてもお勝手口。自分で安価でできる良いおさまりを考えるか、メーカーさんいいの作ってくれないかなと人頼みしてみたり。
![](https://www.uno-ryoko.com/wp-content/uploads/2024/06/a4c117dc149b14255d2d7725e29250494a845e79-2000x0-c-default.jpg)
カテゴリ: