基本設計(湖東の家)

基本設計のまとめです。

敷地は間口15m奥行50m弱の南北に長~い敷地で北側接道。東西隣地は集落内という感じで建て込んでいて、南側は市街化調整区域(市街化が抑制される地域)で麦畑が広がります。

 

敷地の南側は田畑。

西に内湖、南東には山並み。

敷地が広く、建主は延床30坪程度のかわいいサイズをご希望されていたので、まずは敷地のどこに建てようかというところから。できるだけ平屋で、将来的にもう一軒建てられるようにというご希望です。

敷地の南側は東も西も景色が良かったのですが、西の景色の良さを特に取り入れたいということで建主と意見が一致。この感覚をもとにその他の要望も踏まえ摺合せていきました。景色がよい部分まで自分たちが南下し、もう一軒建てる場合は北側に建てようということに。

 

模型スケール1/200で検討。

真西にある湖の方を向きたいなと大胆に振ってみたり、平屋の平面が大きくなってきたりとしていたのですが、最終的には間口いっぱいのシンプルな一階平面としました。はみ出た子供室は屋根の一部を高くし、コックピットのような部屋に。ここは一番景色が良いところではないかと思います。

南立面。

現状敷地南側は竹藪で覆われているのですが、それを刈れば、麦畑にプカッと浮かぶ というイメージです。

 

LDKは1階にあり、南北に空地があることを生かし、南北に抜けのある構成になっています。そして、それに隣接する西向きのテラス。季節の良い時に食事したり、庭でとれた野菜の下ごしらえ、ご主人が一服されるのに使われる予定です。ここが一番の見せ場になるかなと考えています。建物としては南向きですので、一日を通し、採光の条件が良いのですが、夕方西日の直射と湖の反射の光の色をこの部分の軒裏と土間でさらに温かい色を付けて宅内に導ければと考えています。

 

テラスの裏は奥様ご希望車庫付。すぐに出動できる配置です。