母屋修繕

昨年は北大阪の地震のあと、大きな台風が通り、大阪では復旧作業で業種によっては職人さんが不足している状態が続いているようです。和歌山の現場まで行く途中、京都を出てから、和歌山まで家々の屋根を見ていますが、なかなかブルーシートがとれない状態が続いています。

皆さんご不便されていることを思うと心苦しく思います。

そんな中私の実家も被災し、いつかは向き合う時が来る出ろうと思っていたものの、こんな形で母屋と向き合うことは思いもしませんでしたが、すこしずつ復旧してきました。

始めは停電、屋根の応急処置のためのブルーシートもお店では売り切れ状態でした。役所から市内放送が入り、ブルーシートをもらいに並びに行くというような状況でした。

 

母屋は昭和初期に建てられた和洋館で一度大がかりな増築がされています。

大きな赤い屋根がトレードマークでトトロのサツキとメイの家みたいだと思って私は好きでした。

古い建物だったので、解体ということも頭をよぎったのですが、祖母、父、おじ、おばの想いも聞き、優先順位を決め、修理することになりました。

大急ぎで大体を実測し、平面をおこし、全体を把握することから始まりました。

調査のため、小屋裏への入口を、父の60年ほど前の記憶を頼りに探したり、

不安の気持ちの中でしたが、タイムカプセルのような建物で、皆の記憶が呼び戻されたようでもありました。

 

 

100年近く雨風にさらされた外壁の板張部分は繊維の固い部分のみ残ったような状況で、板を張り替えました。

なかなか進まない瓦工事を助けに、このあとは瓦屋さんが九州から来て下さるそうです。すごい機動力!