植栽計画(ひみつの花園)

シンボルツリーの検討。立ってもらい高さを確認。
シンボルツリーの検討。立ってもらい高さを確認。

植栽計画のため、勉強も兼ねて造園屋さんに庭木屋さんの古川庭樹園に連れて行っていただきました。

場所は大阪南部の南河内にあり、この辺りは造園の樹木の栽培が盛んだそうです。どこまでが園内かわからないような広大な敷地で一山全部くらいにもらわれていくのを待っている木たちが品種ごとに植えられている、という感じでした。建築家や住宅メーカーのお庭、USJなどの施設まで幅広く樹木を卸されているそうです。コーヒーまで入れていただき、いろいろおもしろいお話をお伺いしました。美建の石井修さんからのきっかけで、安藤忠雄さん、藤本壮介さんなどたくさんの建築家の方が来てくれたお話、土に空気を含ませ植物を育てる仕事の可能性、樹というすぐには育たないものを扱いながら時代の流れを読むむずかしさ、大阪市内につめつめに建築をつくることをやめて、大きい公園を作るのはどうかなどなど興味深くお話をお伺いしました。

 

雨の日は現場がお休みになるので、たくさんの造園屋さんがみえていて、植物を選定されていました。

敷地が広いので、畑で育つ木よりも山に生えているよう自然に大きくなっている印象でした。

 

建築敷地が多少海風が吹くことがありそうなのと、日差しが強いことを考え、まずはコブシを見に。

条件はクリアしていたのですが、樹形がストンとしすぎて、少し今回には合わなさそう。

やはり株立ち(根本から小さな株に分かれたもの)かということで、ヤマボウシエリアに案内いただきました。ヤマボウシは今までも馴染みのある樹種だったので、やっぱりそこに行きつくのかと思いながら、土砂降りの中ウロウロしていて、これは!と造園屋さんと意見が合い、候補が決まりました。

その他いろいろ樹木のことを教えてもらいながら帰路につくのでした。

 

植栽計画は年末頃から少しずつ進めていて、

造園屋さんに現場を見ていただき、建築工事と造園工事との取り合いや、外構の納まりの相談、材料の搬入方法などお打合せ。エントランスは費用面もあり、当初最小限の植栽で考えていたのですが、外壁が金属の工業製品でできていて、駐車場もコンクリートを打ってしまうと、かたくなりすぎる気がして、再検討しました。

南庭は今回結構重要で、庭を中心に空間構成を考えてきており、みんながそこへ向かい、上下階も含め、家全体をつなぐ要素になっています。庭のシンボルツリーは息子さんが鳥が大好きで家を建てたら、木を植えて、そこに鳥がきてくれることを楽しみにしているというご要望から、生まれたのですが、デッキテラスでは日よけに、室内からは、樹木の影が室内に延びるのを楽しみ、屋上からは青々とした葉先が見える‥という具合のイメージです。

西日を受ける屋外から続く壁に樹木の影が延びるとい良いなと‥
西日を受ける屋外から続く壁に樹木の影が延びるとい良いなと‥