内覧会

お引渡し前日。

どうしても見てもらいたい人を、お迎えに。

玄関を開けるとまず階段が正面に見えるのですが、「登りたい~!!」と大興奮。

 

かなり気合いを入れて取り組んだ階段でしたが、構造となる鉄骨部分がなかなかうまくいった分、

その手摺の木の部分が必要だったか、施工で難しいことを要求していたこともあり、

自分の判断が正しいのか途中迷いがありました。

 

階段の手すりは全体のスキップでつながっていく空間をしっかりとそしてやさしくリードしてくれるような

ものにしたいというイメージがあり、それには空間に馴染んでしまう白い鉄骨では弱く、しかも上へ上へリードしてくれるものは、

温かみあるものが良いという判断で、赤いブビンガという木を選びました。

木工事は基本的には難しいところをなんでもないように見せるところに美学がある感じなのですが、

ここは一番最初から大工さんの腕に頼るかっこいいところみせちゃって下さいのような

フリの部分でしたので、うまくいくか心配でしたが、きれいにおさめて下さいました。

 

そんな経緯もあり、娘のこの言葉にうまくいったかなと思いました。

 

 



 

そして、お引渡し当日。

現場はラストスパート。そんな中だったのですが、何人か内覧会に同業者仲間が来て下さいました。

専門家の目線での意見をいろいろ聞くことができ、勉強になりました。

皆さん「おめでとう。」と声をかけてくれたりして、私にとっての一軒目はやっぱり

「おめでとう。」なんだなと思いました。

 

なかなか好評でホッとし、夕方には師匠の横内敏人先生の登場。

実は、冬頃プレッシャーと過労でどうして良いかわからなくなってしまい、

詳細図チェックを師匠にしてもらうなんていう恥ずかしい事件もあったのですが、

一通り出来上がったものを見ていただき、「そうだなぁ、ハナワをかけてあげなくちゃいけないね。」の一言。

・・・鼻輪?と思いましたが、花輪のことかと思い直し、「よくできました」ということかと。

お騒がせしましたが、そんな感じで色んな方に助けられながらここまで来れたなと思う夕方。