ロラックスおじさんの秘密の種

DVDのご紹介です。

 アナと雪の女王が好きな娘たちにおじいちゃんが用意してくれたディズニーのDVD。


かわいい女の子たちが出てこないので、娘たちはコワイと言って、いまいちな反応だったのですが、その傍らで涙する私。「おチビちゃんたちはいまいちだったみたいだけど、良子がそんなに感動して良かった良かった。」と恥ずかしいことがありました。

 

けれど、違うのです。

感動したというより、悔しかったのです。

ストーリーは環境問題を子どもだちにもわかりやすく理解できるようにしたもので、

街の人たちは空気を買い、プラスチックの家に住み、木を知りません。

そんな中、木を見てみたいというガールフレンドのために男の子の冒険が始まります。

 

もちろんお話なので、わかりやすく極端にしているところもあるのですが、実際私たちの回り、特に建築関係においてはうすーく樹脂にコーティングされているものが多く、

このまま古い家が建て替わっていって、全部コーティングされたものになったとき、街の姿はどうなってしまうのだろうと思う時があります。技術がどんどん上達し、本物と見分けがつかなくなれば良いのかもしれませんが、おそらく、長い期間かけて慣れ親しんできた材料の感覚はそう簡単には忘れないのではないでしょうか。

 

最近若い方がリノベーションを好まれるのも既製品がなかった時代の本物でなんとかやっていた時代のものの方がやっぱりしっくりくるなと感じているからではないかと勝手に思っています。

 

京都はとても景観を気づかっている街で、どういった色の家を建てるのかということまで事細かに申請します。けれど、基準には天然素材であれば、色申告不要と記載されていたりして、化学的なものが建築に入ってきてから、景観の規制は難しくなったんだろうなぁと思いました。極端は話、材料さえ指定してあれば、形は多様でもある程度まとまりがとれると思うのですが、極端ですかね。

 

家を建てるということは個人的なことなのですが、一人ひとりの判断が次の時代の景色を作ることになります。たとえば50年後、どういった街にしたいか考えてみてはいかがでしょう?今の街のどういったところが好きで、これは失敗だったなというところを見つけたり。そうしてイメージすることで少し現実が近づくような気がします。