実施設計のお打合せをしました。
実施設計とは基本設計の内容に基づき、工事見積もりをしていただくための設計になります。
主に建主には展開図という部屋の内観立面図で、各部屋の壁にどういったものがとりついてくるかを
見ていただきます。ここまでくると、かなり具体的に部屋のイメージができるようになります。
この家は居間に大きめの開口をとり、居間とテラスがある程度一体に使えるようというのが目玉の一つなのですが、
模型を作った上で、その2部屋の間はアルミサッシでは一旦切れてしまうような気がして、木製建具で提案しました。
提案ではコスト的なこともあり、半解放に抑えていたのですが、
いやいやここは重要なところ。フルオープンにできるようにしようということになりました。
若干コスト的なことが心配でなりませんが、建主とこんなにコンセプトが共有できていただんだと
とても心強い想いがしました。
日常、一人で考えこんでいる内容がこうして誰かと共有できるとき、その内容にさらにエネルギーがふきこまれるように
感じます。


この物件の前のお話は「矩計図(柿本町の町屋)」へ。