街中パッチワーク

ここまで都市型な住宅の設計は初めてです。

 

道路に対してあまり圧迫感を出したくないなぁ、やっぱり平入り(軒先側から入る入り方)?

とはいえ限られた面積の中で、広く使いたいし・・などなどの思いから外形ができてきました。

階数は2階建て。これはコスト的なこともあるのですが、3階建てになると防災上の規制が厳しくなってくることもあり、

ご要望が納まるのであれば2階建てに抑えたいところです。

 

街中に住むといろいろなものを共有できて、便利な反面、自分だけのというのがなかなか難しいのも事実。

それでもただ家の中に籠るだけでなく、外気を感じれる場所が欲しくて、南側に面積の許す限りですが、

少し広めにテラスをとることにしました。

 

開口部からどんなものが見えるだろうと確認。

目は合いあたくないなぁ、お隣のお庭がここにあるなぁ、見たら嫌かなぁ、

この辺のお空いただきますか・・・ 

そんなことを地図と現場写真から検討します。


郊外だと、基本は自分の敷地内で完結できそうなのですが、

建てこんだ街では家の周囲の空間をみんなで共有して成り立っています。

そんな作業をしていると、既成の街中に新築するというのは、

 本当に縫い込むような作業なんだなぁと思いました。

 

京都の街中は巨大な集合住宅のようです。


 

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