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かりん

この春から勉強も兼ねて、東大路高野第三住宅という高野川のほとりの団地に住んでいます。

もともとはカネボウの紡績工場があった場所で、この団地を造るときに、その工場の煉瓦の趣を残そうと、煉瓦と緑あふれる街をコンセプトに街づくりされています。団地は築30年を超えてきましたが、今も住人の方にとても愛されていて、改めてデザインによる付加価値の重要性を考えさせられます。

庭は落葉と常緑がバランス良く、植えられ、一年を通して木々を楽しむことができます。
驚くのは、その管理の良さで、落ち葉もすぐに集められ、造園屋さんもシーズンごとにお見かけするように感じます。
街の広場のかりんの木が秋に実を実らせ、おすそ分けいただきました。
かりんは仕事柄、フローリングになった状態でしか、見たことがなかったのですが、
その実は、桃や梅のよう思わずそのまま食べたくなるような、とても良い香りで、
ジャムにすることにしました。
黄色い実はぐつぐつ煮ているとピンク色になり、私の良く知っている、
フローリングの色に近くなったことにビックリしました。
酸味と香りのある美味しいジャムになりました。

都市部では地価も高く、個々に豊かな庭を持ち、暮らすことはなかなか難しいですが、
ここでは、集まって住むことでその豊かさを確保し、またそれを共有する楽しみがあるように感じます。
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