湖東の家

所在地:滋賀県 主要用途:専用住宅 構造規模:木造2階建て 敷地面積:816.61㎡ 延床面積:153.20㎡ 家族構成:夫婦+子供2人 竣工年:2020年

敷地は琵琶湖東部の水郷地帯。集落内には多く自噴井戸をもつ家があり、絶えず水の音が聞こえてくる。その流れは水路で交わり、大きくなりながら、湖へ向かって流れていく。敷地は集落の南端、広大な田園地帯に面し、東には山並み、西には湖の向こうの山々も望むことができる。秒針のような水の流れは人々の生活を潤し、田畑の営みを助け、太陽と共に脈々と続く土地のリズムを作っていた。

建主は西の景色を気に入り、湖に向かって開く計画となった。抜群のロケーションの中でも湖側に沈む夕日は格別に思えた。現地の夕暮れを、西から差す直射光と湖からの明るさに加え、インナーテラスの土間からの反射光を天井でとらえることにより、夕陽と呼応する空間が作れないかと考えた。

まず建物を西の景色を望める位置まで南下させ、南北に大きな屋根をかける。その妻面から夕方太陽の光を入れていく。スケールの大きな運動をできるだけダイナミックにとらえるよう、居間・食堂・台所の天井は分節することを避け、大きなワンルームとしている。その西側にインナーテラスを配し、より天井を大きくし、また西日の緩衝エリアにもなっている。インナーテラスからは外気を感じながら、直接日没を見ることができる。居間のソファからは直接太陽を見ることはなく、西から射す光を天井の杉板に当てながら宅内に導くことで、杉の赤みで、夕陽をより赤く染める。

建物東側は、南向きのサンルーム・主寝室を並べ、その北側が水廻り。屋根が高くなった部分は子供室になっている。水はけが悪く粘土質な敷地表土は、地面を敷地周囲より高く盛土し、大きく勾配をとることで、雨水が滞留しないようにし、クローバーで覆った。

敷地は琵琶湖東部の水郷地帯。集落内には多く自噴井戸をもつ家があり、絶えず水の音が聞こえてくる。その流れは水路で交わり、大きくなりながら、湖へ向かって流れていく。敷地は集落の南端、広大な田園地帯に面し、東には山並み、西には湖の向こうの山々も望むことができる。秒針のような水の流れは人々の生活を潤し、田畑の営みを助け、太陽と共に脈々と続く土地のリズムを作っていた。

建主は西の景色を気に入り、湖に向かって開く計画となった。抜群のロケーションの中でも湖側に沈む夕日は格別に思えた。現地の夕暮れを、西から差す直射光と湖からの明るさに加え、インナーテラスの土間からの反射光を天井でとらえることにより、夕陽と呼応する空間が作れないかと考えた。

まず建物を西の景色を望める位置まで南下させ、南北に大きな屋根をかける。その妻面から夕方太陽の光を入れていく。スケールの大きな運動をできるだけダイナミックにとらえるよう、居間・食堂・台所の天井は分節することを避け、大きなワンルームとしている。その西側にインナーテラスを配し、より天井を大きくし、また西日の緩衝エリアにもなっている。インナーテラスからは外気を感じながら、直接日没を見ることができる。居間のソファからは直接太陽を見ることはなく、西から射す光を天井の杉板に当てながら宅内に導くことで、杉の赤みで、夕陽をより赤く染める。

建物東側は、南向きのサンルーム・主寝室を並べ、その北側が水廻り。屋根が高くなった部分は子供室になっている。水はけが悪く粘土質な敷地表土は、地面を敷地周囲より高く盛土し、大きく勾配をとることで、雨水が滞留しないようにし、クローバーで覆った。

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